© 2016 by Tomo Suzuki Japan. Ltd. Proudly created with Wix.com

  • Facebook - Black Circle
  • Twitter - Black Circle
  • YouTube - Black Circle
  • Instagram - Black Circle

マシュー・バーニー 『クレマスター』サイクル(1994 - 2002) 

日本上映ツアー 2017年 - 2018年

11月25日(土)14:30〜

11月26日(日)14:30

​東京都写真美術館 ホール

2日間で全5作品を上映

前売券(チケット)発売中

マシュー・バーニー『クレマスター』シリーズ全5部作予告編(3分)

CREMASTER3  © 2002 Matthew Barney, Photo Chris Winget,

Courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

2017年11月12日(日)

​青森県立美術館 シアター

初期4作品 上映

『クレマスター3』以外

​​終了しました

2017年11月25日(土)

2017年11月26日(日)

​東京都写真美術館 ホール

2日間に渡り全5作品 上映

終了しました

2018年3月3日(土)11:00〜

山口情報芸術センター(YCAM)スタジオA

 

全5作品爆音上映

「爆音映画祭2018 特別編」2日目

​終了しました

【クレマスター】シリーズ全5部作


『クレマスター1』

1995年/アメリカ/カラー/35mm /40分/1:1.37/ドルビーSR

出演:マーティー・ドミネーション

米国・アイダホ州のアメフト用スタジアム。コートではラインダンサーがマスゲームを繰り広げている。上空にはグッドイヤーの飛行船「ブリンプ」が2つ浮かんでいる。中で巨大な女性が…。全体はミュージカル仕立ての作風。エアホステスの衣装はアイザック・ミズラヒのデザイン。

『クレマスター2』

1999年/アメリカ/カラー/35mm /79分/1:1.66/ドルビーSR

出演:マシュー・バーニー、ノーマン・メイラー(小説家)

米国・ユタ州のソルトレイク。ロッキー山脈の麓には、フォードに乗った死刑囚のゲイリー・ギルモアがいる。彼の人生を小説で書いたノーマン・メイラー(本人)が出演し、奇術師として一世風靡したハリー・フーディーニを演じる。モルモン教、カントリー・ミュージック、蜂の生体が絡むゴシックホーラー風の作品。靴の提供はプラダ。

『クレマスター3』

2002年/アメリカ/カラー/35mm /182分 休憩付/1:1.66/ SRD

出演:マシュー・バーニー、リチャード・セラ(彫刻家)、エミー・マランス(モデル・アスリート)

ニューヨーク、マンハッタンが舞台。二部構成で、前半はクライスラー・ビルで展開。フリーメイソンの見習いが、一人前になろうと高みを目指すが…。休憩をはさみ、後半はグッゲンハイム美術館へと場面転換。ロタンダの構造をいかしたパフォーマンスが繰り広げられている。アレキサンダー・マックイーンのモデルをつとめた義足のアスリート、エミー・マランスのコスプレも見どころ。

『クレマスター4』

1994年/アメリカ/カラー/35mm /42分/1:1.37/ドルビーSR

出演:マシュー・バーニー

イギリス王室属領のマン島。外周を使って開催される公道レース「TTレース」から、”ライダーの聖地”と化している。そんなレースの再現かと思いきや、ブルーとイエローのバイクは逆方向に走り出してしまう。牧神、サテユロスが登場するが…。カルティエ財団と共同制作のシリーズ第一作。

『クレマスター5』

1997年/アメリカ/カラー/35mm/54分/1:1.85/ドルビーSR

出演:マシュー・バーニー(1人3役)、ウルスラ・アンドレス(『007ドクター・ノオ』)

ハンガリーの首都、ブダペスト。映画『007』でボンド・ガールを演じたこともあるウルスラ・アンドレスが”鎖の女王”だ。彼女が想いをよせるのは”脱出の名人”と異名を取る奇術師。ドナウ川にかかる橋から落下の大脱出を試みるが…。絢爛豪華なオペラハウスでは、ブダペスト交響楽団が実際に演奏している。

『クレマスター』シリーズは、DVD販売しないの?

実は、DVDはあります。ただし、全世界に10枚だけです。

『クレマスター』シリーズの各作を制作する前、総製作費の1/10に相当する価格でDVDを販売したのです。そこで集めた資金を『クレマスター』の制作費として使いました。

撮影前に販売することで、制作費(現金)を先に得る手法ですね。

これは「プリセール」と呼ばれ、映画制作では広く使われるビジネススキームです。

ただ、商業映画の場合は映画への”投資”として、先に資金を集めるのです。映画が完成したら、興行やDVD、TVや配信などの収入からリターンが望めます。

一方、『クレマスター』はコマーシャルではありません。アートです。だから、投資へのリターンは約束しませんでした。DVDを美術品と考え、その代価を制作前に受取る手法だったのです。

そうしたDVD=美術品の価値を損なわなせないため、廉価のDVDを販売しない契約なのですね。

想像してみてください。

あなたが2,000万円を出して、DVDを買ったとします。それと同じコンテンツが、2,000円で売られたら、どう思いますか?

整理すると、『クレマスター』のDVDは制作資金を稼ぐため、10枚だけコレクターズ・アイテムとして販売したというコトです。その価値を保つため、量販はできない契約なのです。

なお、『クレマスター』のDVD(初期作品はLD)を買ったグッゲンハイム美術館は、収蔵品としてサイトで公開しています。アクリル製のテーブル中に入っているモノが、DVDです。

グッゲンハイム美術館『クレマスター』シリーズDVD(収蔵品):

https://www.guggenheim.org/artwork/artist/matthew-barney

​マシュー・バーニー『クレマスター3』撮影現場に潜入!
【通販】密着ドキュメンタリーDVDは、こちら
​マシュー・バーニー『クレマスター3』撮影現場に潜入!
【通販】密着ドキュメンタリーDVDは、こちら

2017年11月18日(土)

​金沢21世紀美術館 シアター21

全5作品+

『拘束のドローイング9』一挙上映

​終了しました

2017年12月8日(金)

​同志社大学 寒梅館ハーディーホール

全5作品ノンストップ上映

​​終了しました

2018年3月31日(土)14:30〜

2018年4月1日(日)15:30〜

​東京都写真美術館 ホール

2日間に渡り全5作品 再映

+『拘束のドローイング9』上映

​終了しました

マシュー・バーニー『クレマスター』

米国の美術家、マシュー・バーニーによるフィルム作品が『クレマスター』である。マシュー・バーニーが自ら制作・監督・一部出演する全5本のシリーズだ。

1990年代前半、マシュー・バーニーは自分のパフォーマンスや立体作品をビデオで記録していた。そこでビデオ編集の利点に気づく。

カットでシーンをつなげば、実際に身体を使うパフォーマンスでは不可能な動きも表現できてしまうのだ。例えば、変身のような…。

架空のキャラクターに変貌した人体をフィルム上に描く。そんな意図も重なり、自作の記録ビデオを発展させたのが『クレマスター』といえよう。

『クレマスター』は全5部作となるが、作品番号と制作順は一致しない。最初に発表したのが『クレマスター4』で、最後が『クレマスター3』という具合だ。その謎は、今も明かされていない。

もはや伝説的ながら、最終作の『クレマスター3』が完成する2002年まで、上映が1都市2作品まで(各1回上映)と厳格に管理されていた。

そのため、話題沸騰のわりには実際に鑑賞した人は少なく、上映をめぐる悲喜劇が都市伝説のごとく語り継がれたのも事実である。

シリーズ全作の完成を機にグッゲンハイム美術館が「マシュー・バーニー:クレマスター・サイクル」と題した国際巡回展を企画。

その個展タイトルをフィルム作品にも転用して、全5部作のことを『クレマスター』サイクルとも呼ぶようになった。

そもそも”クレマスター”とは、睾丸につながる腱をつつみ、温度によって伸びたり縮んだりする筋肉のこと。母体内の胎児が未分化で性別が確定する前に形成され、卵巣と陰嚢の間に存在。

 

そんな曖昧さが作品の中身に通じる点から、タイトルに採用されたわけだ。

医学、スポーツ、アートの知識・経験があるマシュー・バーニーらしく、『クレマスター』シリーズは重層的である。シリーズは全体を通じて、ひとつの世界観をつくりあげている。

同時に各作品は一話完結。作品ごとに、ひとつの都市が舞台に選ばれ、想像上のキャラクターが登場する。

不条理かつ意味深な物語、見た目のファッション性などが、デヴィッド・リンチやデヴィッド・クローネンバーグの映画と比較されることも多かった。

『クレマスター』シリーズの各作は、ほとんどセリフがない。そこも観る側の謎解きを誘発する仕掛けなのかも知れない。

公式サイト(英語):http://cremaster.net/

全作とも

脚本・監督:マシュー・バーニー
制作:バーバラ・グラッドストーン、マシュー・バーニー
音楽:ジョナサン・ベプラー

提供:トモ・スズキ・ジャパン

​協力:Japan Society (New York)

​後援:在日 アメリカ大使館

『クレマスター4』のみ

制作:アルタンジェル、カルティエ財団、バーバラ・グラッドストーン

プロデューサー:マシュー・バーニー、ジェームズ・リングウッド

『クレマスター1』あらすじは、こちら
『クレマスター2』あらすじは、こちら
『クレマスター3』あらすじは、こちら
『クレマスター4』あらすじは、こちら
『クレマスター5』あらすじは、こちら
​​マシュー・バーニー『クレマスター』シリーズ
日本での上映歴は、こちら
お問い合せ