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【北日本 初公開】東京から日帰り可能なスケジュール!

マシュー・バーニー 『クレマスター』シリーズ 初期4作品 

青森県立美術館 シアター 1日限りの特別上映!

CREMASTER 5, 1997

Photo Michael James O’Brien

© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

CREMASTER 4, 1994

Photo Michael James O’Brien

© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

 

マシュー・バーニー
『クレマスター』シリーズ 初期4作品 

青森県立美術館 シアター 特別上映

【日程】2017年11月12日(日)13:00〜 1日限りの特別上映

【会場】青森県立美術館 シアター(220席)
    〒038-0021 青森市安田字近野185 

アクセス:http://www.aomori-museum.jp/ja/guide/access/#access

11 月 12 日(日)
13:00〜13:40 『クレマスター1』(40分30秒)1,000円均一
13:55〜15:14 『クレマスター2』(79分00秒)1,500円均一
15:30〜16:12 『クレマスター4』(42分16秒)1,000円均一
16:30〜17:24 『クレマスター5』(54分30秒)1,000円均一

*『クレマスター3』の上映はありません

各回入替制 

特別上映です。各種割引は使用できません

【上映作品】


クレマスター1

1995年/アメリカ/カラー/35mm /40分30秒/1:1.37/ドルビーSR

出演:マーティー・ドミネーション

マシュー・バーニー生誕の地、アイダホ州ボイシ。学生時代、アメフト選手だった作家の想いか? ロケ地は、フッドボール用のブロンゴ・スタジアム。青いコートでは、ラインダンサーがマスゲームを繰り広げている。

上空にはグッドイヤーが広告で使う飛行船「ブリンプ」が2つ浮かぶ。その片方の中は、巨大な女性。彼女の名も「グッドイヤー」だ。憂鬱そうに過ごす彼女が、徐々に形づくるものは…。

 

バズビー・バークレーのミュージカル大作にオマージュを捧げたハリウッド・ミュージカル風の短編作品。エアホステスの衣装はアイザック・ミズラヒのデザイン。

『クレマスター2』

1999年/アメリカ/カラー/35mm /79分00秒/1:1.66/ドルビーSR

出演:マシュー・バーニー、ノーマン・メイラー(小説家)

ロッキー山脈、氷河、塩湖(ソルトレイク)が目撃者となる!

ユタ州の小さな街では、大多数がモルモン教徒。

 

そこにマシュー・バーニー演じるゲイリー・ギルモアが現れる。仮出所の彼は、自分と同じ1966年型マスタングに乗るガールフレンドとドライブ中、立ち寄ったガソリンスタンドで店員の頭を銃で撃ち抜いてしまった。

そんな死刑囚を、実際に小説で書き「ピューリツァー賞」を受賞したノーマン・メイラーが出演。脱出の名人との異名をとったハリー・フーディーニを演じている。

 

作家がゴシックホラーと呼ぶ本作は、カントリー・ミュージックが流れ、女王蜂を取り巻く蜂の生態も描いている。

『クレマスター4』

1994年/アメリカ/カラー/35mm /42分16秒/1:1.37/ドルビーSR

出演:マシュー・バーニー

グレートブリテン島とアイルランド島の間に浮かぶマン島。公道を使って開催されるオートバイの「TTレース」で有名な小島だ。

 

ライダーの聖地と化したその地で、レースの再現をするのか?いや、ブルーとイエローのサイドカーそれぞれが逆方向に走り出してしまう。

 

​一方、桟橋に建つ白い家の中では、未熟なラクトンが白服で踊っている。成人の証となる角は、まだ生えていない。入念に鏡で確認するが、赤毛の中に角の生え際があるだけだ。突然、床が抜け、彼は水中に。ネバネバの隘路に陥ると…。​

 

カルティエ財団と共同制作のシリーズ第一作。

『クレマスター5』

1997年/アメリカ/カラー/35mm/54分30秒/1:1.85/ドルビーSR

出演:マシュー・バーニー(1人3役)、ウルスラ・アンドレス(『007ドクター・ノオ』)

ハンガリーの首都、ブダペスト。脱出の名人と呼ばれたハリー・フーディーニの故郷である。

ネオ・ルネッサンス様式のオペラ座では「鎖の女王」がボックス席に鎮座する。演じるのは、映画『007』のボンドガール、ウルスラ・アンドレス。彼女が奇術師へ想いを歌い出すと、ピンクの衣装を付けたディーヴァが舞台の額縁を登り始めた。

突然、白いジャコバン鳩が飛び立つ。足下には両性具有の妖精が戯れる世界。外では、奇術師がまさに橋から飛び降りようとしていた。

 

ブダペスト交響楽団が実際に演奏するオペラ映画風の作品。

マシュー・バーニー『クレマスター』シリーズ

2017年ー2018年 日本上映

 

11/12(日)     青森県立美術館シアター(220席)

 

11/18(土)     金沢21世紀美術館シアター21(110席)

 

11/25(土)-26(日)東京都写真美術館ホール(190席)

 

12/8(金)     同志社大学 寒梅館ハーディーホール(850席)

 

3/3(土)       山口情報芸術センター(YCAM)スタジオA 

​マシュー・バーニー
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『クレマスター』サイクル予告編(3分)

マシュー・バーニー『クレマスター』

米国の美術家、マシュー・バーニーによるフィルム作品が『クレマスター』である。マシュー・バーニーが自ら制作・監督・一部出演する全5本のシリーズだ。

1990年代前半、マシュー・バーニーは自分のパフォーマンスや立体作品をビデオで記録していた。そこでビデオ編集の利点に気づく。

カットでシーンをつなげば、実際に身体を使うパフォーマンスでは不可能な動きも表現できてしまうのだ。例えば、変身のような…。

架空のキャラクターに変貌した人体をフィルム上に描く。そんな意図も重なり、自作の記録ビデオを発展させたのが『クレマスター』といえよう。

『クレマスター』は全5部作となるが、作品番号と制作順は一致しない。最初に発表したのが『クレマスター4』で、最後が『クレマスター3』という具合だ。その謎は、今も明かされていない。

もはや伝説だが、最終作の『クレマスター3』が完成する2002年まで、上映が1都市2作品まで(各1回上映)と厳格に管理されていた。

そのため、話題となったわりには、実際に鑑賞した人は少なく、上映をめぐる悲喜劇が都市伝説のごとく語り継がれていた。

シリーズ全作の完成を機にグッゲンハイム美術館が「マシュー・バーニー:クレマスター・サイクル」と題した国際巡回展を企画。

その個展タイトルをフィルム作品にも転用して、全5部作のことを『クレマスター』サイクルとも呼ぶ人も現れた。

しかし、「クレマスター・サイクル」というのは、あくまでも展覧会のタイトルである。フィルム作品としては、それぞれ『クレマスター』というのが正しい。例えば、『クレマスター1』とか『クレマスター2』と呼ぶのが正解だ。逆に、『クレマスター・サイクル1』などとは表記しない。

そもそも”クレマスター”とは、睾丸につながる腱をつつみ、温度によって伸びたり縮んだりする筋肉のこと。母体内の胎児が未分化で性別が確定する前に形成され、卵巣と陰嚢の間に存在。

 

そんな曖昧さが作品の中身に通じる点から、タイトルに採用されたわけだ。

医学、スポーツ、アートの知識・経験があるマシュー・バーニーらしく、『クレマスター』シリーズは重層的である。シリーズは全体を通じて、ひとつの世界観をつくりあげている。

同時に各作品は一話完結。作品ごとに、ひとつの都市が舞台に選ばれ、想像上のキャラクターが登場する。

不条理かつ意味深な物語、見た目のファッション性などが、デヴィッド・リンチやデヴィッド・クローネンバーグの映画と比較されることも多かった。

『クレマスター』シリーズの各作は、ほとんどセリフがない。そこも観る側の謎解きを誘発する仕掛けなのかも知れない。

公式サイト(英語):http://cremaster.net/

全作とも

脚本・監督:マシュー・バーニー
制作:バーバラ・グラッドストーン、マシュー・バーニー
音楽:ジョナサン・ベプラー

主催:トモ・スズキ・ジャパン

​共催:青森県立美術館

​協力:Japan Society (New York)

​後援:在日 アメリカ合衆国 大使館

『クレマスター4』のみ

制作:アルタンジェル、カルティエ財団、バーバラ・グラッドストーン

プロデューサー:マシュー・バーニー、ジェームズ・リングウッド

『クレマスター』シリーズは、DVD販売しないの?

実は、DVDはあります。ただし、全世界に10枚だけです。

『クレマスター』シリーズの各作を制作する前、総製作費の1/10に相当する価格でDVDを販売したのです。そこで集めた資金を『クレマスター』の制作費として使いました。

撮影前に販売することで、制作費(現金)を先に得る手法ですね。

これは「プリセール」と呼ばれ、映画制作では広く使われるビジネススキームです。

ただ、商業映画の場合は映画への”投資”として、先に資金を集めるのです。映画が完成したら、興行やDVD、TVや配信などの収入からリターンが望めます。

一方、『クレマスター』はコマーシャルではありません。アートです。だから、投資へのリターンは約束しませんでした。DVDを美術品と考え、その代価を制作前に受取る手法だったのです。

そうしたDVD=美術品の価値を損なわなせないため、廉価のDVDを販売しない契約なのですね。

想像してみてください。

あなたが2,000万円を出して、DVDを買ったとします。それと同じコンテンツが、2,000円で売られたら、どう思いますか?

整理すると、『クレマスター』のDVDは制作資金を稼ぐため、10枚だけコレクターズ・アイテムとして販売したというコトです。その価値を保つため、量販はできない契約なのです。

なお、『クレマスター』のDVD(初期作品はLD)を買ったグッゲンハイム美術館は、収蔵品としてサイトで公開しています。アクリル製のテーブル中に入っているモノが、DVDです。

グッゲンハイム美術館『クレマスター』シリーズDVD(収蔵品):

https://www.guggenheim.org/artwork/artist/matthew-barney

『クレマスター』音楽担当と共同制作!
マシュー・バーニー ​6時間の映像オペラ上映
2017年夏、山口情報芸術センター(YCAM)で上映【終了】

Matthew Barney and Jonathan Bepler RIVER OF FUNDAMENT: BA, 2014 Production Still
Photo: Hugo Glendinning

© Matthew Barney, Courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels.