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【プレスリリース】ポール・ブレイディ来日記念! マシュー・バーニー『クレマスター3』ゲストトーク付き上映 決定のお知らせ

  • 執筆者の写真: Tomo Suzuki
    Tomo Suzuki
  • 13 時間前
  • 読了時間: 10分
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CREMASTER3, 2002

Photo Chris Winget,

© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels



トモ・スズキ・ジャパン有限会社(東京都渋谷区、社長:鈴木朋幸)は、米国の美術家、マシュー・バーニーが監督・制作した全5作品のフィルム・シリーズ『クレマスター』サイクルを配給してまいりました。

 

この度、その中軸となるフィルム『クレマスター3』(2002年)に出演の上、楽曲の提供もしたアイルランドの音楽家、ポール・ブレイディをトークゲストに迎え、3時間を超える本作を一回だけ上映いたします。

 

2025年12月5日(金)19時より、109シネマズプレミアム新宿のシアター8(68席)にて、マシュー・バーニー『クレマスター3』を35mmフィルムで上映し、終映後にはポール・ブレイディによるトークと質疑応答を行います。

 

この上映会は、台詞が一言しかなくサウンドで物語を展開するフィルム『クレマスター3』と、音楽家の坂本龍一が音響を監修して極上の音響体験を生み出す109シネマズプレミアム新宿とのマッチングにより成立するものです。

 

マシュー・バーニーは、1967年カリフォルニア州サンフランシスコで生まれ、アイダホ州ボイジーで育ちました。高校ではフッドボール選手として活躍し、ポジションは花形のクォーターバック。スポーツ特待生としてアイビーリーグのイェール大学に入学すると医学部進学課程を専攻して、在学中にJ.CREWのモデルもつとめました。結局、医学部には進まず、芸術家として活動するや否や、いきなりニューヨークの有力画廊、グラッドストーン・ギャラリーが個展を開いた稀有な存在です。

 

そんなマシュー・バーニーが、1994年から2002年の間、断続的に発表したのが『クレマスター』シリーズです。「クレマスター」とは医学用語で、睾丸につながる腱をつつみ、温度によって伸縮する筋肉を指します。胎児が母胎に宿る時、その初期段階では男女とも同じ外性器の「未分化」な状態とされます。胎児が「未分化」で性別が確定する前にも関わらず、卵巣と陰嚢の間に形成されるのが「クレマスター」です。そのように中間域にあり、存在意義が曖昧な点が本作品シリーズの世界観に通じるため、作品シリーズのタイトルにされた経緯があります。

 

ポール・ブレイディは、1947年に北アイルランドのストラベーンで生まれました。1960年代から1970年代にかけて伝統音楽を革新化したバンドのメンバーとして活躍し、1978年に初のソロアルバム「ウェルカム・ヒア・カインド・ストレンジャー」を発表しています。そこでシンガーだけでなくギタリストとしての実力を発揮し、1980年代にロック・ミュージシャンへと転向しました。自身のオリジナル曲はジョー・コッカーやティナ・ターナー、フィル・コリンズやポール・ヤングらにカバーされています。2002年にマシュー・バーニー『クレマスター3』に出演し、フリーメイソンの溜まり場「クラウドクラブ」でのメイトルディ(給仕長)の役を名演。同作に楽曲の提供もしています。

 

2025年12月、そんなポール・ブレイディは渋谷WWWで単独公演し、すみだトリフォニーホールにおける公演「ケルティック・クリスマス」にも出演します。その来日を契機に本企画の運びとなりました。



【基本情報】 

上映会名:ポール・ブレイディ来日記念 マシュー・バーニー『クレマスター3』ゲストトーク付き上映

 

上映作品:マシュー・バーニー『クレマスター3』

2002年/アメリカ/カラー/35mm/182分(休憩付)

 

監督・制作・出演:マシュー・バーニー

出演:リチャード・セラ(彫刻家)、エミー・マランス(モデル・アスリート)、

ポール・ブレイディ(音楽家)

 

来場ゲスト:ポール・ブレイディ(音楽家)

  


開催日時:2025年12月5日(金)19:00〜開映、22:20〜ゲストトーク、22:50頃終了(予定)

 

会場:109シネマズプレミアム新宿 シアター8

住所:160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1-29-1 東急歌舞伎町タワー 10F

 

座席数:68席

料金 : CLASS A:4,500円(61席)、CLASS S:6,500円(7席)

*開映の1時間前からメインラウンジにご入場いただけます。

 

*メインラウンジご入場時から開映まで、ウェルカムコンセッション(ソフトドリンク・ポップコーン)をご自由にご利用いただけます。

 

*CLASS Sの方は開映の1時間前から開映まで、プレミアムラウンジ「OVERTURE」をご利用可能です(ウェルカムドリンクをご提供しております)。

 

*本上映会は18歳未満のお客様のご参加はご遠慮いただいております。

 

【チケット発売】

11月8日(土)深夜0時=11月7日(金)24時より、109シネマズプレミアム新宿ホームページにて発売開始


 

◎11月8日(土)8:00A.Mより劇場にて販売開始

*インターネットでの販売で完売した場合は、劇場での販売はございません。



マシュー・バーニー(美術家)

米国・サンフランシスコ生まれのアーティスト。アイビーリーグの名門、イェール大学を卒業し、美術界にデビューすると同時にスーパースターとなる。1993 年「ベネチア・ビエンナーレ」アペルト賞、1996 年ヒューゴ・ボス賞など受賞多数。

 

身体に負荷をかけて素描するパフォーマンス「拘束のドローイング」シリーズをつづけるうち、記録映像にフィクション的な要素を加えたビデオ作品に行き着く。1994 年から 2002 年までの 8 年間で『クレマスター』サイクル全5部作を発表。N.Yグッゲンハイム美術館での個展「マシュー・バーニー『クレマスター』サイクル」展で、フィルムとともに彫刻、写真、映像インスタレーションを発表。同作のフィルム部分の7時間ノンストップ上映をトモ・スズキらが、渋谷・シネマライズを皮切りに全国5都市で開催。

 

日本との関係では、2005 年に世界的な歌姫、ビョークと協働したフィルム作品『拘束のドローイング9』(2005)を制作。金沢 21 世紀美術館での個展「マシュー・バーニー:拘束のドローイング展」でプレミア公開し、「ベネチア映画祭」に招待。

 

近年は、東京都写真美術館ホールで『クレマスター』サイクル全5部作の再映(2017年)、『クレマスター』サイクル全5部作のアンコール上映(2018年)、『拘束のドローイング9』ゲストトーク付き再映(2018年)をトモ・スズキ・ジャパンが主催している。


 

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ポール・ブレイディ(音楽家)

アイルランド出身のシンガー/ソングライター/ギタリスト。

 

1960年代から1970年代にかけ、トラッド・バンド「ジョンストンズ」や伝統音楽の革新化を推し進めたバンド「プランクシティ」のメンバーとしても活躍。その後、同バントのアンディ・アーヴァインとのコンビでも音楽制作。

 

1978年、初のソロアルバム『ウェルカム・ヒア・カインド・ストレンジャー』を発表。シンガーだけでなく、ギタリストとしての実力が認識される。また、フィドル奏者、トミー・ピープルズやチーフタンズのマット・モロイらとアイルランドの伝統音楽をセッションし、シーンに大きな足跡を残した。

 

1980年代、ロック・ミュージシャンに転向。ロック・アルバムを発表すると、そのオリジナル曲はジョー・コッカーやティナ・ターナー、フィル・コリンズやポール・ヤングらにカバーされた。エリック・クラプトンほか、重鎮アーティストの作品にも参加。

 

2002年、美術家のマシュー・バーニーが監督・制作・出演の伝説的フィルム作品『クレマスター3』に出演し、サントラにも参加。


2025年ポール・ブレイディ単独公演の情報:



【作品情報】

クレマスター3

2002年/アメリカ/カラー/35mm/182分00秒・途中休憩あり(前半:1時間32分02秒+後半:1時間28分58秒)

 

【スタッフ】

脚本・監督:マシュー・バーニー

制作:バーバラ・グラッドストーン、マシュー・バーニー

撮影:ピーター・ストライトマン

音楽:ジョナサン・べプラー

衣装:リンダ・ラベル

CG :アダム・マルティネス

視覚効果:マシュー・ウォーリン

メイク:レジーナ・ハリス

照明・スチール:クリス・ウィジェット

特殊メイク・効果:ゲイブ・バルタロス(アトランティック・ウエスト・エフェクト)

化粧品提供:M・A・C(ニューヨークのみ)

【キャスト】

フィンガル:ザ・マイティ・ビグス

フィオン・マッカンヘイル:ピーター・ドナルド・バダラメンティ

ゲイリー・ギルモア:ネスリン・カラノウ

見習い職人:マシュー・バーニー

ヒラム・アビフ:リチャード・セラ

未熟な新参者&オウナフ・マッカムヘイル:エーミー・マランス

「クラウドクラブ」給仕長:ポール・ブレイディ

「クラウドクラブ」バーテンダー:テリー・ギレスピー

グランド・マスターズ:マイク・ボチェッティ、デビッド・エドワード・キャンベル、ジェームス・パントリオン、ジム・トゥーイー

車両:1930年代型クライスラー・インペリアル・ニューヨーカー(1台)、1967年型クライスラー・インペリアル(5台)



【あらすじ】

ケルト神話の世界。フィンガルの洞窟に住む巨人、フィンガルが海を渡ってきた。ジャイアンツコーズウェイの巨人、フィオン・マッカンヘイルを訪ねるためだ。

 

場面が一転する。場所は、ニューヨーク・マンハッタン。アールデコ調の装飾がまばゆいクライスラー・ビルのロビーに、女性ゾンビが運ばれてきた。彼女は見かけを変えた男性の死刑囚、ゲイリー・ギルモアだった。

 

黒塗りの1930年代型クライスラー・インペリアル・ニューヨーカーにゾンビが乗せられると、それを1967年型クライスラー・インペリアル5台が囲んだ。『クレマスター1』から『クレマスター5』まで、全5作品のイメージカラーに塗られた5台の車だ。それらがクライスラー社の旧エンブレムにも似たフォーメーションを組み始め、一斉にゾンビを乗せた黒塗りの車を潰しにかかる。

 

その頃、マシュー・バーニーが演じる見習い職人はクライスラー・ビルのエレベーターにいた。彼の仕事は、エレベーターの中をセメントで固めること。しかし、エレベーターはセメントの重みでロビーまで落ちてしまう。

 

落下するエレベーターを尻目に、なんと見習い職人はシャフトを登り上階へ向かう。すると「クラウドクラブ」に迷い込んでしまったのだ。そこでは、フリーメイソンたちが黒ビール片手に秘密会議を開いていた。ポールブ・レイディが演じるメイトルディが場内を仕切っていた。

 

「クラウドクラブ」のバーテンダーと滑稽なやりとりをする見習い職人。いつの間にか、N.Y郊外のサラトガ・スプリングスに移動してゆく。

 

そこは名門競馬場。何の因果か、見習い職人はヒットマンに狙われるハメに…。気づけば、今度は歯科の治療台で改造手術を受けていた。

 

そこにフリーメイソンの大御所、ヒラム・アビフが登場する。彼は建物の最上階に陣取り、クライスラー・ビル自体の設計をする張本人。見習い職人をいちべつすると、見習いの口内に黒い鉄片を押し込んだ。その鉄片こそ、ロビーでボコボコにされた黒塗りの車だった。ゾンビがエキスになるまで、小さく潰されていたのだ。

 

ゾンビのエキスを奥歯に注入された見習い職人は、突然、容姿が変貌!フランク・ロイド・ライトが設計したN.Yのグッゲンハイム美術館に立つことになる。

 

美術館内をフリークライミングで縦横無尽に移動する元見習いの職人。豊かな胸を揺らすコーラスガールや激しく対峙するデスメタルバンド、義足のアスリートや厳つい彫刻家が待ち構えるフロアを行き来するのであった。

 

最後にケルト神話の世界に戻ると…。

 



【画像】広報・宣伝用写真

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トモ・スズキ・ジャパン有限会社(担当:鈴木朋幸)



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