トモ・スズキ・ジャパンは、2023年に自費出版書籍「アピチャッポン・ウィーラセタクン作品ガイド」を発行します。
その発行を記念して、2022年9月2日(土)〜9月4日(日)、東京都写真美術館ホールでの上映会にご参加の1,000名様に特製パンフレットを無料配布します。
特製パンフレットの無料配布は、9/2(金)より開始。9/4(日)までの期間中、トモ・スズキ・ジャパンによる上映プログラムをご覧の先着1,000名様にお配りします。
なお、特製パンフレットはホール入口で入場順に配布します。チケットをお持ちでも、入場しない場合は配布できません。また、特製パンフレットだけの予約等は受付けておりません。
自費出版書籍「アピチャッポン・ウィーラセタクン作品ガイド」パンフレットは、先着順での配布となります。配布期間内でも、もし配布数が1,000部に達した場合、その時点で配布終了となります。
なお、無料配布はチケットをお持ちのお客様のみに限らせて頂きます。入場時、電子チケット等の掲示する際にお配りします。
【配布期間】2022年9月2日(金)、9月3日(土)、9月4日(日) 先着1,000名様
【配布場所】東京都写真美術館ホール(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
◯上映作品のいずれか(全上映とも、トモ・スズキ・ジャパンが主催)のチケット等を持ち、東京都写真美術館ホールに入場するお客様の全員に無料配布します。
◯チケット等を掲示して、ホールに入場する際に無料配布します。
◯ひとりのお客様が複数のプログラムを鑑賞の場合でも、チケット等をお持ちの限り、入場の度に無料配布します。
◯配布するパンフレットは無料です。
◯無料パンフレットは、限定1,000部となります。なくなり次第、配布終了となります。
アピチャッポン・ウィーラセタクン「UNKNOWN FORCES」
タイの映画監督・美術家、アピチャッポン・ウィーラセタクン。2007年、彼が発表した作品が「UNKNOWN FORCES」である。4画面のマルチ映像作品となる。
アピチャッポン・ウィーラセタクン「UNKNOWN FORCES」は、2008年に米国で「第55回カーネギー・インターナショナル」のファイン・プライズ受賞(若手の最高賞)を受賞した名作である。
日本での初出も、2008年となる。東京の現代美術ギャラリー、SCAI THE BATHHOUSEで開催の個展「Replicas」にてインタラクティブ作品として発表。観客はヘッドフォンを装着して、画面に近づくと音量大きくなり、画面から離れると音量が小さくなる展示を体験した。
そのシステムを構築したのは、後にPerfumeや野村萬斎らとのコラボレーションで知られるRhizomatiks(ライゾマティクス)の真鍋大度と石橋素。ふたりをブッキングしたのが、キュレーターの高橋裕行。
当時、アピチャッポン・ウィーラセタクン「UNKNOWN FORCES」は大変な話題となり、月刊誌「美術手帖」では俳優の西島秀俊との対談が実現したのだった。
2008年3月号「美術手帖」pp.112-113
アピチャッポン・ウィーラセタクン「UNKNOWN FORCES」の4画面(4つの映像)
【映像1】
ピックアップトラックの荷台で、若い男がひとりダンスをしている。彼は誰かに見せるために踊っているのか、それとも自己陶酔なのか?
タイでは、ピックアップトラックから労働者を連想するという。手配師が選んだ日雇いの肉体労働者を作業現場まで運ぶのが、ピックアップトラックらしい。つまり、ピックアップトラックは、肉体労働者の移送手段となる。
【映像2】
夜の森に設営されたテント。その周りを照らすのが、色とりどりの蛍光灯。タイの地方では、公園を照らすのに蛍光灯が多用されるそうだ。
映像に大きな動きはない。定点カメラがテントを映すだけ。静かな展開である。そこに軽快な電子音楽が流れている。音楽は低音がズンズン響くディープハウスではない。高音がキンキンするトランスでもない。やや安っぽくチャカチャカと鳴るテクノだ。
【映像3】
女性がピックアップトラックの荷台で何かを話している。よく見ると女性は、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の映画によく登場する女優のジェンだ。彼女はカメラに向かって話しつづけるが、風の音が邪魔をする。観客はジェンの話が聞き取れない。
タイでピックアップトラックは、肉体労働者の移送手段という。手配師から選ばれた日雇いの肉体労働者はピックアップトラックの荷台に乗り合いで、作業現場まで運ばれる。その事実から、ピックアップトラック=労働者という連想が成り立つ。
映像の中で、ピックアップトラックの荷台に乗る人=労働者は何かを話している。何かを訴えようとしてるのか?しかし、外部の音にかき消され労働者の声は届かない、と解釈できようか。
【映像4】
男性がピックアップトラックの荷台で何かを話している。よく見ると男性は、タイの人気バンド、モダンドッグでボーカルをつとめるポッドだ。彼はカメラに向かって話しつづけるが、風の音が邪魔をする。観客はポッドの声が聞き取れない。
タイでピックアップトラックは、肉体労働者の移送手段という。手配師から選ばれた日雇いの肉体労働者はピックアップトラックの荷台に乗り合いで、作業現場まで運ばれる。その事実から、ピックアップトラック = 労働者という連想が成り立つ。
映像の中で、ピックアップトラックの荷台に乗る人=労働者は何かを話している。何かを訴えようとしてるのか?しかし、外部の音にかき消されて労働者の声は届かない、と解釈できようか。
自費出版書籍「アピチャッポン・ウィーラセタクン作品ガイド」パンフレット
仕様: 封書型オリジナル
サイズ: B4サイズ4つ折り(折り目3か所)
封筒: 厚手上質紙/左右両開き/上下とじ/特色印刷/エンポス加工/箔押し
中身: 厚手トレーシングペーパーにインクジェット印刷
内容: アピチャッポン・ウィーラセタクン「UNKNOWN FORCES」紹介
発行: トモ・スズキ・ジャパン有限会社、2022年
作成: 小西郁江
封筒(カバー)表:特色印刷/エンポス加工/箔押し
封筒(カバー)裏:特色印刷/エンポス加工/箔押し
中身(B4サイズ4つ折り):厚手トレーシングペーパーにインクジェット印刷
中身(B4サイズ4つ折り):厚手トレーシングペーパーにインクジェット印刷
中身(B4サイズ4つ折り):厚手トレーシングペーパーにインクジェット印刷
中身(B4サイズ4つ折り):厚手トレーシングペーパーにインクジェット印刷
トモ・スズキ・ジャパン主催 上映イベント
会期:2022年8月14日(火)〜9月4日(日) 17日間
休映:8/22(月)、8/29(月)、9/1(木)
◎9/2(金)〜9/4(日)限定1,000部の特製パンフレットを先着1,000名様に無料配布(入場順)
会場:東京都写真美術館ホール
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
電子チケット:エイベックス・デジタル「Livepocket(ライブポケット)」にて発売中
主催・製作:トモ・スズキ・ジャパン
企画・制作:鈴木朋幸
企画コーディネート:村上美知瑠
共同制作:鎌倉山・みんなのアトリエ
協力:株式会社IHI技術開発本部、Sleeptravelling、東京大学 先端科学技術研究センター身体情報学分野
後援:一般社団法人全国古民家再生協会 、神奈川県古民家協会、鎌倉商工会議所、駐日アメリカ大使館、駐日ジョージア大使館
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