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マシュー・バーニー

最新フィルム作品『リダウト』(2018)
2020年1月11日(土)より、ロードショー公開

マシュー・バーニーが育ったアイダホ州を映像と音楽で描く最新作!

Matthew Barney, Redoubt, 2018. Production still. © Matthew Barney,
courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels, and Sadie Coles HQ, London. Photo: Hugo Glendinning

マシュー・バーニー最新フィルム作品
『リダウト』ロードショー公開

マシュー・バーニーの最新フィルム作品『リダウト』(2018)は、彼が少年時代を過ごしたアイダホ州が舞台。マシュー・バーニーいわく、アイダホは天然の「要塞(ようさい)」のよう。ロッキー山脈に隔てられ、独自の文化を持つという。本作のタイトル「REDOUBT(リダウト)」とは、英語で「要塞」を意味するのだ。

神話「ダイアナとアクタイオン」が下敷き

物語の下敷きになるのは「ディアナとアクタイオン」の神話になる。その神話は、中世より絵画のモチーフで使われ、ルネサンス期のイタリア人画家、ティツィアーノが題材にした名作が現存することでも知られる。

ディアナは、狩猟の女神。貞節の女神でもある。処女神と同一視されることが多い。

 

ディアナが森の中で水浴していると、猟師のアクタイオンが迷い込んで来た。恥ずかしさのため顔を赤らめる女神。その裸体を仕えるニンフ(妖精)がなんとか隠そうとするが、ハンターのアクタイオンは女神の裸を見てしまう。

すると、彼の頭から角が生え鹿に…。鹿狩りの名手として、猟犬に鹿を追わせてきた猟師のアクタイオンだが、今度は自分が鹿として猟犬に追われる立場になるのだった。

マシュー・バーニー自身は、銅板彫刻師の役で出演

そんな神話を用いてアイダホの大自然や野生動物と人間の関係を描く本作『リダウト』には、マシュー・バーニー本人も出演。銅板彫刻師の役を演じている。

 

ノートサイズの銅板をアイダホ州ソートゥース山脈の雪山に持ち込み、山にイーゼルを立て、自然や動物をスケッチするかのごとく銅を彫る。そして、電気分解へ。

電気分解とは、電気を用いた分解のこと。分解とは、ひとつの物質がふたつ以上の物質に科学変化すること。

雪山で銅板に描き、塩化銅水溶液で電気分解すると…

水は電気を通さないが、水に塩化銅(塩素と銅が化合した物質)を溶かした水溶液は電気を通すようになる。その塩化銅水溶液に強い電気を流し続けると、塩素と銅に電気分解される。

 

塩化銅水溶液を電気分解すると、+極からつながる陽極では、塩化物イオンが塩素原子になる。言い換えると、気体の塩素が発生する。一方、−極からつながる陰極では、銅イオンが銅原子になる。そこで、銅が発生して電極にくっつくのだ。それを活用した技術が、電気めっきである。

 

フィルム作品『リダウト』は、電気めっきの作品制作プロセスを記録したドキュメンタリーという見方もできようか?

 

雪山の白。それと対をなすかのような銅イオンの青。そこに、夜空の黒、野生動物が流す血の赤が加わる。

 

マシュー・バーニーの最新作『リダウト』は、一見、静かで落ち着いた印象だ。ライフワークでもある《拘束のドローイング》シリーズ(1987ー)みたいに、アスリートだった自身の身体を駆使する作品ではない。そのスピンオフ企画『クレマスター』サイクル(1994ー2002)のごとく超人的な存在に変容(トランスフォーム)することもない。かつて多用したワセリンのネバネバも登場しない。

しかし、過去作のエッセンスは受け継いでいる。派手さこそないものの、雪山で銅板をエッチングするのには、大変な体力を要する。作家自身のトランスフォームはないとはいえ、自然環境の変化は読み取れる。そして、6時間の映像オペラ『RIVER OF FUNDAMENT』でみせた物質の根源的変化には固執する。

 

静寂の中にも、厳しい大自然に生きる野生動物と人間の関係が力強く映し出される。

6つのパートで構成する『リダウト』は、過去を振り返るだけ余裕をもった大人の作品だろう。

マシュー・バーニー新作フィルム『リダウト』(2018)

 

原題:REDOUBT
2018年/アメリカ/134分03秒/4K DCP/7.1chサラウンド/台詞なし

制作・脚本・監督:マシュー・バーニー

音楽:ジョナサン・べプラー

撮影監督:ペーター・シュトリートマン

編集:キャサリン・マケリー

製作:マシュー・バーニー、セイディ・コールズ、バーバラ・グラッドストーン

プロデューサー:マイク・べロン

照明:クリス・ウィジェット

振付:エレノア・バウアー

プロダクション・デザイン:Kanoa Baysa

アートディレクター:Jade Archuleta-Gans

 

出演:

アネット・ワクター(ディアナ役):ライフル射撃米国代表選手

エレノア・バウアー(コーリング・ヴァージン役):振付師・ダンサー

ローラ・ストークス(トラッキング・ヴァージン役):ダンサー・アーティスト・コントーショニスト(曲芸師)

K.J.ホームズ(電気めっき師役):ダンスアーティスト・歌手・詩人・女優

マシュー・バーニー(銅板彫刻師役)

サンドラ・ラムッシュ(フープパフォーマー役):ネイティブアメリカン・フープダンスのパフォーマー

 

配給:トモ・スズキ・ジャパン

後援:アメリカ大使館

協力:Matthew Barney、Gladstone Gallery New York and Brussels、Angie Naoko

マシュー・バーニー最新フィルム作品

『リダウト』ロードショー公開

【日時】2020年1月11日(土)〜1月19日(日)連日18:30〜(18:20開場) 

◎1日1回上映 x 8日間(合計:8回上映)

【休映】2020年1月14日(火)は休館

【会場】東京都写真美術館ホール(190席)

【住所】東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内

http://topmuseum.jp/

【飲食禁止】場内での飲食は固く禁じられています。

ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

【料金】全席指定 1,600円均一 

◎特別上映につき、各種割引はございません。

【前売券】11月30日(土)10:00A.M.より発売

◎前売券は、ライブポケットの電子チケットのみとなります。

◎前売券が座席数に達した場合、当日券は発売いたしません。

ライブポケット(電子チケット)サイト:

1/11(土)前売券:https://t.livepocket.jp/e/redoubt

1/12(日)前売券:https://t.livepocket.jp/e/redoubt0112

1/13(月・祝)前売券:https://t.livepocket.jp/e/redoubt0113

1/15(水)前売券:https://t.livepocket.jp/e/redoubt0115

1/16(木)前売券:https://t.livepocket.jp/e/redoubt0116

1/17(金)前売券:https://t.livepocket.jp/e/redoubt0117

1/18(土)前売券:https://t.livepocket.jp/e/redoubt0118

1/19(日)前売券:https://t.livepocket.jp/e/redoubt0119

◎上映回ごとに、電子チケット購入サイトが異なります

◎1枚のチケットでご鑑賞になれるのは、1回のみです。
◎2回ご覧になるには、合計2枚のチケットが必要になります。

【ご注意】前売券(電子チケット)は、お客様とライブポケットのご契約となります。

お客様のご都合により、ご来場できなくても、主催者が買い戻すことはできません。

【車いす席】車いす席のご用意があります。

料金は一般と同額です。お付き添い1名までは、お隣の特設席で無料でご鑑賞いただけます。

【座席表】指定席となります。

前売券(電子チケット)ご予約の前に、座席表をご覧になることをオススメします。

マシュー・バーニー

米・サンフランシスコ生まれ。アイダホ州ボイシで少年時代を過ごし、1989年にイエール大学卒業。以後現在に至るまでニューヨーク在住。

学生時代にアスリートだった経験から、アートの中で身体の限界と超越を探究。創作活動の初期より、映像や彫刻、写真やドローイング、パフォーマンスや身体表現とメディアを横断する作品群を発表している。美術界にデビューすると同時にスターになり、1993年ヴェネチア・ビエンナーレのアペルト賞、1996年ヒューゴ・ボス賞など受賞多数。

身体に負荷をかけて素描するパフォーマンス《拘束のドローイング》シリーズを続ける中、記録映像にフィクション的な要素を加えたビデオ作品に行き着く。1994年から2002年までの8年間でフィルム作品シリーズ『クレマスター』サイクル全5章を発表。その5部作のうち3作品で、音楽家のジョナサン・べプラーと協働。

 

2005年ビョークが出演・音楽で協働したフィルム作品『拘束のドローイング9』を金沢21世紀美術館での個展でプレミア公開。同年「ベネチア映画祭」にも招待された。

ジョナサン・べプラーと共同制作した6時間の映像オペラ『RIVER OF FUNDAMENT』では、監督・制作のほか自ら出演するかたちを取っている。

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、サンフランシスコ近代美術館(サンフランシスコ)、金沢21世紀美術館(金沢)、ハウス・デア・クンスト(ミュンヘン)など世界各地の美術館にて個展を開催。最新のシリーズ「リダウト」は、2016年から3年間かけたプロジェクトで、彫刻やインスタレーション、フィルム作品などで構成。その個展がイェール大学美術館(2019、ニューヘイブン)で開催され、UCCA(2019、北京)、ヘイワード・ギャラリー(2020、ロンドン)へと巡回。

 

フィルム作品『リダウト』(2018)は、東京都写真美術館ホールで日本プレミア後、「岡山芸術交流 2019」連携プロジェクトとして岡山のシネマ・クレールで上映。

ジョナサン・べプラー

米・フィラデルフィア生まれ。バーモント州ベニントン大学に在学中の1982年より、独学で楽器の演奏を始める。

多種の楽器を操り、作曲家のルイス・カーラブロ、音楽家のビル・ディクソン、ドラマーのマイルフォード・グレイブスらを通じて音楽を磨く。

リサ・ネルソンや田中泯との協働からパフォーマンスを学び、1997年マシュー・バーニーのフィルム作品『クレマスター5』に楽曲提供。1999年『クレマスター2』と2002年『クレマスター3』でも音楽を担当している。

2003年「越後妻有 大地の芸術祭」にて「つかの間のシンフォニー:丘陵と渓谷のための聖譚曲」を発表し、CDをリリース。

6時間の映像オペラ『RIVER OF FUNDAMENT』(2014)でも、マシュー・バーニーと協働。単なる音楽担当を超え、共同名義とした。

マシュー・バーニーの最新フィルム作品『リダウト』(2018)にも音楽で参加した。

 

【終了】日本プレミア公開のページ

https://www.tomosuzuki.com/redoubt2019

ウェブ版「美術手帖」の記事は、こちら

https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20763

「岡山芸術交流2019」連携プロジェクト

マシュー・バーニー『リダウト』特別上映のプレスリリースは、こちら

https://bit.ly/2Qlp1aC

マシュー・バーニー『リダウト』予告編(5分30秒バージョン)

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