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豊田市美術館と和解

アピチャッポン・ウィーラセタクン《Fireworks(archives)》

展示用 特製ガラスの破棄について

​アピチャッポン・ウィーラセタクン

1970年バンコク生まれ。

タイの東北部、イーサン地方の中でも、北側に位置するコーンケンで育つ。

両親はともに医者で、子供の頃は父の診療所が遊び場だった。

当時の楽しみは、街の映画館に行くこと。

 

地元のコーンケン大学で建築を専攻し、卒業後は建築士として働く。

次第に映画への情熱が強まり、

24歳の時にシカゴ美術館附属シカゴ美術学校(School of the Art Institute of Chicago)に留学。

アッバス・キアロスタミ、ホウ・シャオシェン、エドワード・ヤンらによる各国の映画に惹かれる。

一方でジョナス・メカス、マヤ・デレン、レン・ライらの実験的な手法に出会い、

商業映画とは別の映画が存在すると知る。そこで、個人的な映画をつくろうと決意。

 

タイに帰国後の1999年、自由な映画制作を標榜するプロダクション、

キック・ザ・マシーン・フィルムズを設立。

2000年に初の長編映画『真昼の不思議な物体』完成。

2002年『ブリスフリー・ユアーズ』が「カンヌ映画祭」ある視点賞を受賞。

2004年『トロピカル・マラディ』が「カンヌ映画祭」コンペティション部門で審査員賞。

2010年には『ブンミおじさんの森』が「カンヌ映画祭」で

タイ映画史上初のパルム・ドール(最高賞)受賞を果たす。

 

現代アートの領域でも世界的に活躍。

映画『ブンミおじさんの森』(2010)と同一プロジェクトとして制作した

映像インスタレーション「プリミティブ」(2009)は、

ドイツ・ミュンヘンのハウス・デア・クンストを皮切りに、

パリ市近代美術館、N.Yのニューミュージアムでも展示された。

個人的にはパートナーの写真家・美術家、チャイ シリと協働で、

2012年「ドクメンタ13に出展、2013年「シャルジャ・ビエンナーレ」で金賞(最高賞)を受賞。

 

2015年には、初の舞台作品として上映パフォーマンス「フィーバー・ルーム」を演出。

2016年にチェンマイに開館したMIIAM現代美術館で、タイでは初となる個展を開催。

日本においては、2008年スカイ・ザ・バスハウス(東京)で初個展。

東京都現代美術館「東京アートミーティング トランスフォーメーション」展(2010)、

「ヨコハマトリエンナーレ」(2011)、「さいたまトリエンナーレ2016」など

大規模グループ展への出品多数。

 

2013年「福岡アジア文化賞」受賞。

2016年には東京都写真美術館の総合開館20周年記念で個展「亡霊たち」を開催。

2017年ワタリウム美術館「坂本龍一|設置音楽展」で、坂本龍一とのコラボレーション映像を出品。

今までの映画やアートで使用した音をコンピレーションアルバム「Metaphors」で発表し、坂本龍一のコメントが掲載されている。

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