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アピチャッポン・ウィーラセタクン《TEEM》展示 広島市現代美術館

タイの映画監督・美術家、アピチャッポン・ウィーラセタクン。

2007年にガラケーの動画機能で3日間に渡り、寝起きの彼氏を撮影したビデオ作品シリーズ《TEEM》が、広島市現代美術館で展示。


2020-Ⅱ コレクション・ハイライト+特集「肖像(わたし)」


会期:2020年8月6日(木)~11月29日(日)10:00~17:00

※入場は閉館30分前まで 


会場:広島市現代美術館

住所:732-0815 広島県広島市南区比治山公園1−1


料金:一般300(250)円、大学生200(150)円、高校生・65歳以上150(100)円、中学生以下無料

※( )内は30名以上の団体料金

※同日にコレクション展2020-Ⅰをご鑑賞の場合、各々団体料金でご覧いただけます。 

2展合わせて 一般→500円、大学生→300円、高校生・65歳以上→200円

(他の割引との併用不可)

※11月3日(文化の日)は全館無料

参加作家:

●肖像(わたし)

赤瀬川原平、ハイレッド・センター、福田繁雄、舟越桂、ジュリアン・シュナーベル、チャック・クロース、アレックス・カッツ、秋山祐徳太子、都築響一、諏訪敦、ドゥエン・ハンソン、河原温、アンディ・ウォーホル、石内都、太田三郎、鷹野隆大、森村泰昌、澤田知子、シンディ・シャーマン、池田満寿夫、ディヴィド・ホックニー、駒井哲郎、大木裕之、アピチャッポン・ウィーラセタクン、田中功起


●コレクション・ハイライト

ジム・ダイン、宇佐美圭司、浜田知明、殿敷侃、松本旻、尹亨根、アラン・グリーン、靉嘔、金光松美、細江英公、土田ヒロミ、山口勝弘、村上隆、入野忠芳、アンソニー・グリーン、若林奮、工藤哲巳、大岩オスカール、ヤノベケンジ、インゴ・ギュンター、岡本太郎、オノ・ヨーコ、キース・ヘリング、高嶺格、土屋公雄、柳幸典、モナ・ハトゥム、アンジェ・レッチア


TEEM Nov 21, 2007



ビデオ3部作《TEEM》

TEEM(ティム)とは、男性のニックネーム。

タイ人はたいていニックネームを持っている。2007年当時、アピチャッポンの彼氏がティムと呼ばれていた。


そんなティムの寝起きを3日間に渡り撮影したのが、このビデオ作品《TEEM》3部作になる。11月20日、21日、22日、それぞれの朝、場所はタイの作家宅。携帯電話(ガラケー)の動画機能を使って撮影して、無編集のままビデオ作品とした。


ガラケーで撮影したのには、理由がある。

第1回ケータイ映画祭「ポケットフィルム・フェスティバル」からの委嘱作品だったのだ。そのフェスティバルでインスタレーション展示するビデオ作品の制作を頼まれた。ビデオ撮影のために、Vodafone(2007年からソフトバンクに名称変更)の携帯電話、SHシリーズが提供されたのだった。


「ポケットフィルム・フェスティバル」とは、携帯動画の祭典。携帯電話で撮影したり、携帯電話の画面で見るビデオ作品を集めた祭典。仏・パリのフォーラム・デ・イマージュで先行開催され、藤幡正樹教授が率いる東京藝術大学横浜キャンパスの映像学科が日本独自に進化させて、横浜でも行われた。


横浜での「ポケットフィルム・フェスティバル」開催にあたり、タイの映画監督・美術家、アピチャッポン・ウィーラセタクンに新作が依頼された時、一緒に構想を練った。「小さな撮影ディバイスだから、親密な被写体に接近して撮ろう!」と、話した覚えがある。


「ポケットフィルム・フェスティバル」での初出後、東京・谷中の銭湯を改築した現代美術ギャラリー、スカイ・ザ・バスハウスでも《TEEM》3部作は展示されている。広島市現代美術館は、同作を収蔵。



TEEM

Thailand / Japan 2007

3 screen installation, various lengths, loops / Digital (filmed on mobile phone), NTSC 4:3 Vertical, Silent / Colour


Director / Camera / Editor: Apichatpong Weerasethakul

Cast: Chaisiri Jiwarangsan

Producer: Tomo Suzuki


Commissioned by and first presented at the Pocket Film Festival, Tokyo National University of Fine Arts and Music, 7–9 December 2007


Medium: Vodaphone mobile

TEEM Nov 20, 9:53 minutes

TEEM Nov 21, 22:38 minutes

TEEM Nov 22, 27:31 minutes 【参考】作家の公式サイト:

Kick the Machine Films. (2007). TEEM:

広島市現代美術館での展示(2020年 担当学芸員の撮影)

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